第12回皮膚潰瘍研究会

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昨夜は皮膚潰瘍研究会に参加してきました。
皮膚潰瘍というのは簡単に言うと皮膚に穴が開いてしまった状態のことですが、その原因は様々です。単純にヤケドなどの外傷のこともあれば重度の床ずれもありますし、内科的な病気や皮膚ガンが原因のこともあります。
この研究会は珍しい皮膚潰瘍の報告や難治症例の治療報告、その分野の専門の先生のご講演とややマニアック?な内容となっていますが専門医にとっては非常に勉強になります。

1つ目の症例報告は東北大学の川村先生で、市販のサンポールを頬のイボ(ホクロ?)に塗って治すという民間療法で潰瘍を作ってしまったものでした。もともとは5mm程度のイボだったようですが、結局1cm位の穴が開いてしまいさらに二次感染を起こして腫れてしまったようです。我々も治療で潰瘍ができるくらい削り取ることはよくありますが、薬品だとどこまで穴になるか分からないのでやはり危険ですね。

2つ目は東北労災病院の萩原先生からで脊髄損傷の方に発生した重症型の床ずれ潰瘍です。私も以前は県立病院や大学病院で褥瘡チームとして働いていたので大変さは分かっています。医師、看護師、栄養部、薬剤部が連携して頑張って治療しますがそれでも治るまでに半年以上かかることも稀ではありません。床ずれはとにかく予防することが大事ですね。

3つ目は仙台赤十字病院の田端先生で壊死性筋膜炎という命に係わる重症潰瘍感染症です。緊急で感染により壊死してしまった皮膚を広範囲に切除して、感染コントロールが出来たら欠損部を植皮するという大がかりな治療が必要です。途中で全身状態が悪化したりと大変だったようですが何とか救命できたそうです。


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特別講演は膠原病のスペシャリストの東北大学石井先生が主に強皮症という難病による皮膚潰瘍についてお話されました。重症になるリスク患者の見極め方や現在研究中の最新治療などについてご講演されましたが、今までなかなか治療の効果が得られなかった症例でも最新の治療で改善が見込まれるようになってきたようです。